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永代合葬墓で出会ったご縁

永代合葬墓で出会ったご縁

昨年の11月ちょうど暮れも押し迫った頃のことです。一本のお電話をいただきました。

「はい、法泉寺でございます」

そう出ますと、電話口の男性が、開口一番こうおっしゃいました。
「住職さん、働きすぎたら俺みたいになるよ」
思いがけない言葉に、私は一瞬「え?」と耳を疑いました。

続けてその方は静かに、しかし確かな口調で自分のお話をしてくださいました。
ニュースこまち「秋田ひとモノガタリ」で紹介された私をご覧になってくださったこと、そして

「実は私、医者から引導を渡されていましてね。もしかしたら一週間後ほどでいなくなるかもしれないんです」

奥様と息子さんを残していくこと。そのご家族のために、お経をあげてもらえるお寺と自分が入るお墓を探している最中だということ。

そしてこう尋ねられました。
「住職さんのところの永代合葬墓にいれていただくことはできますか。費用のことも教えていただきたい」と。
わたしはもちろんです。うちの合葬墓を気に入っていただければ、お受け致します。とお答えしました。
電話口のお声は、とても温かく、よく通る声でした。とても「あと一週間で亡くなるかもしれない方」とは思えず、今でもその声ははっきりと耳に残っています。
「できたらお寺で一度お会いできるといいですね」
そう言葉を交わし、電話を切りました。

しかしその二週間後。そのお父様が亡くなられたというご一報が入りました。
そして私は枕経ではじめてその方と対面しました。
あの時、電話口で聞いた声の主はこの方だったのだ、と。

最後の力を振り絞り、残していく奥様と息子さんたちが迷わぬように、自らお墓を探し、
道を整えていったお父様。

その生き様を仏縁を通してはっきり見せていただいたと思っています。

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